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【寝取られ】喰われる彼女 亜紀
第5章 【寝取られ】喰われる彼女 亜紀(5)
飛行機は少し遅れていたが、搭乗できる時間になってセキュリティチェックを済ませた俺達はようやく飛行機に乗ることができた。
しかし飛行機に乗ってから、さらに良くない事実が発覚した。
牧原達と俺達の席が隣だったのだ。
まさかここまで偶然が重なってしまうとは。
まぁ隣と言っても正確には窓側から亜紀、俺、通路を挟んで牧原達、という位置だから俺がそちらを向かないようにしていればいい話だ。
たとえ話し掛けられても、適当に躱(かわ)せば良い。
牧原達と出会ってしまったのは予想外だったが、向こうに着けば当然別行動な訳だから、行きの飛行機だけの我慢だ。
それから少しして、飛行機は無事に空港を飛び立った。
「ねぇねぇ直樹、ほら見て。」
窓際の席に座った亜紀が目をキラキラさせながらそう言ってきた。
亜紀が指差す窓の外に目をやると、そこには天気の良さも相まって上空からの絶景が広がっていた。
実は俺は飛行機があまり好きではないのだが、亜紀は窓からこういう景色が見れるから飛行機は好きだと言っていた。
確かに綺麗だ。
純粋に綺麗な物を見て感動している亜紀は素敵に見えた。
向こうでもこういう亜紀が沢山見れるといいな。
俺と亜紀が席で良い雰囲気で話している間も、隣にいる牧原達の話し声は相変わらず五月蠅(うるさ)かったし、時折俺達の方に話を振ってくるのも鬱陶しかったけれど、これくらいなら許容範囲内だった。
亜紀と牧原達との間には俺が座って壁を作っていたから、さっきみたいに亜紀をジロジロ見られる事もなかったしね。
しかしその状態は長くは続かなかった。
飛行機に乗ってから数十分後、突然俺の身体に異変が起きたのだ。