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【寝取られ】喰われる彼女 亜紀
第9章 【寝取られ】喰われる彼女 亜紀(9)
コテージに戻って来て、まだ熱も頭痛もあった俺はすぐにベッドに入った。
牧原達は俺のために飲み物と消化の良さそうな食べ物を買ってきてくれたのだが、牧原達はそれだけで帰る事はなかった。
まぁこれだけお世話になっていて、すぐに帰ってもらう訳にもいかない。
牧原達はコテージの俺が寝ている部屋の隣の部屋で談笑していて、亜紀もそれに付き合う事に。
「じゃあ直樹、何かあったら呼んでね。」
そう言って亜紀は牧原達のいる部屋へ行ってしまった。
正直俺としては亜紀には牧原達の所に行ってほしくなかったが、でも仕方ない。
寝ているだけの俺の横にいても亜紀は楽しくないだろうし。ただの風邪で、小さな子供じゃないんだし、誰かに付きっきりで居てもらう必要なんてないのだから。
「亜紀ちゃんって大学どこなの?直樹と同じ?」
「えっと大学は違うんです。私は〇〇大学なので。」
「へぇ、〇〇大ってお嬢様大学だよな?そんな子がどうやって直樹と付き合う事になったのか益々気になってきたわ。」
「そんな、お嬢様大学ではないと思いますけど……直樹とはバイトが同じで、それで。」
「あーなるほど、そういう事か。ホントあいつ運良いよな、こんな可愛い子とバイト先で出会えるなんて。」
俺は身体を治すために眠りにつく必要があったが、亜紀が牧原達とどんな会話をしているのかが気になって眠れなかった。
牧原達の大きな声と、時折聞こえる亜紀の笑い声。
なんだか隣の部屋は随分と盛り上がっていて、楽しそうだった。
牧原、篠田、坂本、この3人はきっと女の子と話す事、女の子を楽しませる事に凄く慣れているんだろうなと思った。
常に話題の中心に亜紀を置いていて飽きさせないというか、きっと人見知りする女の子でもこの3人とならすぐに打ち解けてしまのではないだろうか。
亜紀の笑って楽しそうにしている声が絶えないのが、その証拠だ。