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淫らな方程式
第2章 密航者ナタリー
「でも! もっと他には……。そうだ! 再びこのエロスが地球に引き返すんだ! 特効薬をもっと積み込むために! そのとき彼女を下ろせば……」
今度はアレックスが静かに言った。
「トーマスも分かってると思うんだが、そんなことは不可能だよ。そんなことをすれば、パイパン到着に致命的な遅れが出る。パイパンは一刻を争う事態なんだ。たった1日到着が遅れるだけでも、少なくとも10名以上は死者が増えるだろう」
トーマスは肩を落とし黙り込む。
3人の間を重苦しい雰囲気が包み込んでいた。
今度はアレックスが静かに言った。
「トーマスも分かってると思うんだが、そんなことは不可能だよ。そんなことをすれば、パイパン到着に致命的な遅れが出る。パイパンは一刻を争う事態なんだ。たった1日到着が遅れるだけでも、少なくとも10名以上は死者が増えるだろう」
トーマスは肩を落とし黙り込む。
3人の間を重苦しい雰囲気が包み込んでいた。