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ランジェリー騎士団
第7章 ランジェリー騎士団
不思議そうな顔をするフェレリー。ベルラは聡明そうな漆黒の瞳で、しばらくじっと彼女の顔を覗き込むように見つめたが、特に表情を変えることもなくすぐに口を開いた。
「いえ……私の勘違いだったようだ。それはともかく、この装いは問題がある。ヴィクトリアには元の服に着替えるように言おう。着ない方がいい。
「……駄目よ!」
被せられたフェレリーの否定の言葉は予想外の強さであった。
その剣幕に、騒いでいたミミとヴィクトリアを含めた部屋中の者らの視線が集中する。
さしものベルラも驚いて目を丸くしていた。
「せっかく夜を徹しての作業で今日から着られるようにしていただけたのよ。その苦労を無駄にするのは良くないわ」
「わかるが、それは仕立屋の立場の理屈だろう。もちろん、行為を無碍にしない配慮は良いことだが、我々はプリンセスガードとしての都合で考えなくては」
「プリンセスガードの都合? 教えて頂こうかしら、副隊長さん」