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ランジェリー騎士団
第7章 ランジェリー騎士団

 険のある言葉使いをするフェレリーに、ベルラが驚きから怪訝へと表情を変えた。
 どうしたものかと黙して考え、それから静かに説明を口にする。

「まず、誤解しないで欲しい。私はこのデザインや鎧そのものに反対しているわけじゃない」
「そうよね、女剣闘士の衣装にはもっと過激なものもあると、貴女自身が昨日言っていたものね」
「ああ。そして、着るべきではないというのは、まだ、という意味だ。過激なものはやはり過激なんだ。この格好でいきなり人々の前に姿を現せば驚かしてしまうだろう。だから、お披露目のパレードで我々プリンセスガードが周知されるまでは、今まで通りの格好で通していたほうが良いのではと考えたまでだ」

 説明を一通り聞くと、フェレリーは落ち着きを取り戻した。

「なるほど……確かにそうね。でも、それならばなおの事、周知は早いほうがいいと思わない? 私たちが揃ってこれを着ていれば、それがユニフォームであることはまず城内から知れ渡っていくでしょう。穏やかにね……そうではない?」

 ベルラは再びフェレリーをじっと見つめ……そして、頷いた。

「わかりました。隊長がそう仰るのなら……」
「ありがとう」

 フェレリーはにこりと微笑むと、隊員たちに向き直って言った。

「さあ、みんな、聞いていたわね、着替えるのよ! このランジェリーアーマーの力と美しさはダージリン三世陛下もお認めになったもの……陛下は胸を張って堂々とせよと望まれたわ! これより、全員でローザンナ姫へのご挨拶に向かいます……急いで!」

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