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ランジェリー騎士団
第7章 ランジェリー騎士団
我が主よ、と忠誠を誓う締めくくりの所で何事か問題が起きている――?
ベルラはそう見た。
そこへローザンナが心配そうに声を掛ける。
「お加減がよろしくないのですか? フェレリー隊長」
「い、いえ……申し訳ありません……大丈夫です。わ、私は心、我が肉体は主のもの、主が健やかであるのと同じく健やかたるもの……ご心配なく、我が……主よ」
主健やかたると同じく臣健やかたれの諺を引用して取り繕ったフェレリーが、それにかこつけてどうにか誓いを締めくくる。
だが、姫が奥の間に下がった後、護衛の任にそのままつく班と、別れて別行動となる班に指示を出そうとするフェレリーは、明らかに弱っていた。熱でもあるかのように赤い顔で、足もともフラつき心もとない。
「どうした……どこか悪いのか?」
「ううん、平気よ……た、ただちょっと……」
ベルラの問にフェレリーが言葉を濁す。
「う、ううっ……ちょ、ちょっと……そ、そう……用事を思い出して……少し、この場を離れるわ……すぐに戻るから、ベルラ、お願い……」
(なんだって……!?)