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ランジェリー騎士団
第8章 狂歓のゲーム
キイイ……と、扉がきしむ音に、その無想はいともたやすく破られる。
(だ……誰……!?)
誰かが入って来たのか、フィガロが何者かを招き入れたのか、
しかし、ただきしむ音がしただけで、言葉はない。
足音も、人の気配も。
(ハ……ハッタリよ……音を立てて私を動揺させる気なんだわ……小細工……そう苦し紛れの子供騙しよ……!)
しかし、不安のさざなみが押さえつけようなくフェレリーの心の中に広がっていく。
(でも……もし本当に誰か他の人が来たのなら……い、いいえ! そんなはずない……だって、何も喋らないもの……こんな私の姿を見たのなら、驚いて声を上げるはず……うっ……ううっ!)
見られている自分を想像してしまい、下腹がきゅうっと反応する。