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ランジェリー騎士団
第10章 ミミの受難
(う、ううっ……姫様の身辺警護だけなら人の目もそんなに気にしないで済みますのに……)
豊満すぎる胸がコンプレックスのミミにとって、城下警備隊の男性兵士と組まされての取締り任務は酷なものだった。
プリンセスガードのランジェリーアーマーについてはまだ国民に知れ渡ってはいない。
下着店へと向かう道すがら、通り過ぎて行く街の人々はが、肌も露わな彼女の姿を目にしてはギョッとして立ち止まり……振り返って、更にはずっと後をついて来る者すらいる始末。
「おらおらっ……見世物じゃねえんだ! こりゃ新しく設立されたプリンセスガード隊の騎士様だ! 邪魔だからついて来るんじゃねえ……ローザンナ姫の成人パレードでお披露目されるから、じっくり見てえならそんとき見やがれ!」
連れ立って歩く城下警備隊の男たちが、野次馬を怒鳴りつけて追い散らす。
それでも、次から次へと人々は集まり……とりわけ、仕事をほったらかしにしてついて来る好色そうな顔つきの若い男たちは後を絶たなかった。