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ランジェリー騎士団
第12章 ベルラの処刑
「……今日は隊長自らとは、精が出るな」
「いやあ、まあ、城下警備もなかなか忙しくてね……下着の取締りばっかりやってるわけにもいかねえんだよ、これが。部下どもはみな手一杯でね」
だとすれば、隊長のお前が一番暇をしているのかと言われてしまいそうな、とってつけたような説明をするワコル。
だが、ベルラは黙ってその言い分を聞き、どうということもなく頷いいただけだった。
ワコルのそれはもちろん、とってつけた説明なのだ。
今日の取締りはプリンセスガートから副隊長が来ると聞いて、急遽、部下と交替した。
これまでの地道な活動によって、女騎士たちはほぼすべて堕したのだが、この女だけは隙がなく手が出せないままでいるという報告を受けていた。
(フィガロは、ランジェリーアーマーの効果は個人差があるって言っていたが……)
快楽を引き金にして服従や記憶の操作などの魔力を可能に仕組みである以上、なかなか快楽に溺れない者に対しては効き目が及びにくい、または及ばないことがあるという。
だが、それでも着用時の快感は、ランジェリーアーマーを身に着け続けていれば日々強まっていき、いずれはどんな者でもその手に堕ちる。
つまり、最初はどうあれ、時間さえかければどんな相手であろうといずれ屈服する道理だ。
剣闘士あがりで、他の女達違って手強そうなこの副隊長あっても、取締り開始から経過した日数からすれば、そろそろ堕ちていても良いはず……。
慎重に探りをいれるのは部下任せにはできぬ。しかしあわよくば、屈強のこの女を自分の手で……。
そんな下心で出張ってきたワコルであった。