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ランジェリー騎士団
第12章 ベルラの処刑
それもそのはず、取締りはないという情報を信頼して、陳列棚に堂々と置かれていたのは、今、目の前にいるベルラも身に着けているブラとショーツにそっくりな、そのまんまプリンセスガードモデルの下着だった。騎士団のランジェリーアーマーは王室御用達で、ウェルヘルムが直接納入しているのだから、当然それは真っ赤な偽物、プリンセスガード特需に便乗した偽ブランド商法の産物であった。
「てめえこの……俺にだってわかるぞ! 堂々とパチモンを売るとは不届きな!」
「ああああっ……どうかお目こぼしを……それが今一番の売れ筋なんです!」
「ますますふとどきじゃねえか! ローザンナ様をお守りするプリンセスガードだけが身に着けられる栄誉の下着……っと、じゃなくて、鎧なんだぞ! それを勝手に……! なあ、ベルラ副隊長さんもそう思うだろ? こんな不敬は、この場で処刑するべきだよな?」
「ああっ、騎士様……副隊長様……ベルラ様っ……ほんの出来心なんです……」
ワコルの恫喝におたつき、すがるような目でベルラに救いを求めるハロン。
だが、返ってきた答えは冷たいものだった。
「そうだな……許しておくわけにはいかないな」