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第12章 ベルラの処刑

　一分後、椅子に縛り付けられたワコルは、腰かけた下半身に刃を突きつけられて、全てを白状していた。

「なるほど……これでフェレリー隊長の不審な行動にも合点がいった。情報提供、感謝する」
「お、俺をどうする気だ……」

　フィガロへの加担は完全に反逆罪に当たる。
　ベルラに公にされればお終いだ。いや、それすらもぬるい、この手強い――手強すぎる女に、この場で命を奪われるかもしれぬ。

「頼む……い、命だけは……」
「安心しろ、お前を殺したりはしない。王への直訴もしない。……すれば、大事になり、フェレリーの立場がなくなるからな、それにすでに貴様たちに辱められたプリンセスガードの部下たちも」

　女騎士団がまとめて手籠めにされていただなどと風評が立てば、この国にとっても大打撃だ。