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ランジェリー騎士団
第13章 不滅の騎士団

 フェレリーが次にフィガロのもとを訪れるまでの、たった一日の(正確には夜までの、半日あるかないかの)猶予。それを最大限に使って、なんとかこのフィガロ包囲作戦に間に合わせた。全てはベルラの迅速で的確な判断力のおかげだった。

「……おかげで、着の身、着のままになってしまったがね。間に合って良かった」

 警備兵どもを騙すために纏った偽ランジェリーアーマー姿のまま、追跡行動に移らざるを得なかったのだ。それでも、なんとかこうして間に合った。

「ありがとう、ベルラ……もう希望はないかと思っていたわ」

 礼を述べるフェレリーの傍に素早く身を寄せ、ミミが、ヴィクトリアが、そしてベルラが抜剣し、シーリンとフィガロを牽制した。

 それを取り囲む警備隊とプリンセスガードによる二重の輪。
 フィガロの命運はここに尽きたかに見えた。

「観念しなさい!」×2
「観念しろ」×1
「観念しやがれ!」×2

 五人が口を揃えて迫る。
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