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ランジェリー騎士団
第13章 不滅の騎士団
バキッ……!
その首筋に斬撃一閃、ベルラ必殺の竜剣が打ち込まれる。
「ぴぎゅうぅっ……」
「峰打ちだ、殺しはしない……お前には後で捌きを受けて貰わねばならんからな」
「ベルラ、皆に加勢を!」
「心得た!」
フェレリーに応えて副隊長が勇躍、兵士の一団に斬り込んだ。
ワコルを一撃で倒したその鮮やかな手並み。敗北を許されぬ闘技場で培い、生き残ってきたその技が手加減なしに炸裂する。その猛烈な助勢を得て騎士たちも形成を盛り返す。
「さあ、フィガロ……悪あがきはこれまでよ!」
「まだじゃ……まだ儂は……げふっ……」
逃げ場を求めて後ずさったフィガロが、よろけ、口から血を吐いた。
「フィガロ様っ……!」
「心配するな、ヴァレリ!」
駆け寄るシーリンを、フィガロが呼んだその名に耳にして、フェレリーは一瞬動きを止めた。