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ランジェリー騎士団
第13章 不滅の騎士団
フェレリーの脳裏にかつてシーリンが口にした言葉が甦った。
――正しく着用すれば、それは肉体の若さを永遠に保ってくれるのです……
「まさか……ランジェリーの力で、若さをここまで保ってきたというの……!?」
「そ、その通りじゃ……じゃが、不老の魔紋は長くは持たぬ……ヴァレリを長らえさせるためには……その美を永遠にするには……た、足らぬのじゃ……まだ、セリシムが。儂にはもっと、セリシム絹が必要なのじゃあっ……!」
吐血して真赤に染まった口から絞り出される命の叫び。
鬼気迫るその形相が、フェレリーたちをゾッと竦ませる。
「で、でも……だからといって、それとランジェリーアーマーになんの関係があるというの……? お前は何の為に……私たちを利用してまで、この国の女たちにそのおぞましい下着を売り込もうと考えたの!?」
金?
セリシムは驚くほど高価だと仕立屋は言っていた。だが、これほどの性能のものならば、下着ではなく、兵器としてその秘術を売れば、報酬は望むままだろうに。