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ランジェリー騎士団
第13章 不滅の騎士団

 ローザンナ姫の成人を祝う記念パレードは、予定通り盛大に行われた。

 ローラルナの目抜き通りを通り過ぎ、王女を乗せた豪華な山車は商都を巡る。人々の歓呼と祝福を受けながら。

 にこやかにほほ笑み、国民に手を振る王女、そしてその傍に付き従う、凛々しくも艶やかな姿のプリンセスガードの女騎士たちは大人気であった。

「同じものだよぅ! 姫様をお守りするプリンセスガードの騎士様たちと同じ、ウェルヘルムのプリンセスガードモデルのランジェリーだよう! 正真正銘の本物だ! ローザンナ様の成人祝いの特別製だよぅ!」

 ハロンの店ではこの機を逃さず、目玉商品の売り出しに忙しい。
 宣伝文句に言わりはなく、この日にオープンしたヴェルヘルムの直営店より、ローラルナ中の下着店、服飾店へと卸された純正品だった。

 プリンセスガードの輝かんばかりの姿を見た人々が、男も女も、我も我もと押し寄せて跳ぶように売れて行く。

 しかし、それがどのようにして生産されているかは誰も知らないのだった。

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