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ランジェリー騎士団
第2章 仕立屋の提案
「ば……馬鹿なっ……!」
普段の穏やかな口調からは考えられぬ言葉を発してフェレリーは驚愕の叫びを上げた。
「これはまるで……これではまるで! しっ……下着ではありませんか!」
そうなのだ。そうなのだった。
仕立屋フィガロの助手、シーリンが身に着けていたのはどこからどう見ても婦人が衣服の下に身につける肌着……ランジェリーそのものであった。
淡い緑色をした光沢のある生地に細やかな刺繍とレースが施され、それが異国の女の白い肌をいっそう引き立たせている。鎧と言えそうなのは腕と脚につ装着された革製のロンググローブとレガースブーツの、あとは一切が……一切が、下着そのものであった。
豊かな胸を覆うのはブラジャー以外の何物でもないし、ピンと張った美しい臀部を覆うショーツとの間には何もない。肌を晒してヘソが見えている。
あまりにも非常識な……しかし、それゆえか、斬新で妖艶な……姿であった。