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ランジェリー騎士団
第3章 羞恥の試着ショー
「やめてっ!」
そこでようやく、されるがままになっていたフェレリーにも抵抗の気力が戻った。
自分に絡みつく妖婦の身体を勢いよく突き飛ばす。
「きゃあっ……」
「て、手助けは必要ありません! 出て言って下さい……!」
「これは失礼致しました。それでは外でお待ちしております……」
よろけたものの、すぐに平然とした顔つきに戻ったシーリンは、落ち着き払った声で応えると、素直に部屋の外へと退出した。
「はあっ……はあ……」
ただ一人となったフェレリーの、呼吸を整えようと胸に手を当てたその部分が奇妙に疼く。
(あの女……一体なんなの……!? こ、こんな……こんなこと……)
先程の身体をまさぐられる感覚がまだ肌に残っている。
それは彼女を落ち着かない気持ちにさせる。恐れではない、ムズムズとするような、痺れるような、そんな気持ちだ。
快感……といえば、その通りだった。
だが、底知れない不安を感じさせる快感だった。呑み込まれてしまえば自分がどうなってしまうか……わからない。
何かをそんなふうに感じたのは初めてのことだ。