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ランジェリー騎士団
第3章 羞恥の試着ショー
実際、それは美しかった。
先刻のシーリンは円熟した女の豊かさを体現していたが、それは言い換えればそれだけでも充分に魅惑的なのである。だが、フェレリーの兵士として鍛えられた体つきは、ピシリと締まって「女」というだけでない、独特の――人間そのものの肉体美である。
それでいて、従来の革鎧では隠されていた女のふくよかさが、この装いではどうだろう、見事に表に際立っていた。腕と脚の部分を覆い隠す、鎧然としたロンググローブとレガースブーツ、それに比べて、ありえない組み合わせである下着同然の胴体部分。
このミスマッチによる刺激的なコントラストと、フェレリーの持つ兵士の厳しさ、女としての優しさの二面性が、絶妙な相互作用を生み出していた。
だが、そのような高尚な評価として感嘆声を上げているのはダージリン三世だけだろう、他の男たちは、侍従から大臣に至るまで全員が、明らかに好色な眼色をもってジロジロと彼女に無遠慮な視線を投げかけるのだった。