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ランジェリー騎士団
第3章 羞恥の試着ショー

 だが、主命に逆らうことはできない。

「う……ううっ……かしこまり……まし……た」

 観念して目を閉じ、気をつけの姿勢をとるべく、腕を身体の両脇に……。
 覆われ、押さえつけられていたふくよかな胸が、ラベンダー色の鮮やかなランジェリーアーマーに飾られて丸見えとなると、再びどよめきが起こった。

(や……あ……見られている……わ、わたしの胸を……みんなが……)

 着替えの時にシーリンに触られたときに感じたあの奇妙な疼きが乳房に呼び起され、カッと熱い炎となって燃え広がった。

(あああっ……! どうにかなってしまいそう……!)

 もう、フィガロ・ウェルヘルムの提案するこの破廉恥な鎧に反対するどころではなくなってしまっていた。

 ドクドクと動悸の脈打つ音で耳鳴りが起きそうだ。血が上った頭はぼうっとして何も考えられない。言葉を口にしようにも喉はカラカラとなり、舌が口の中に貼りついて締まっている。

 そして、気がついたときには、満場一致でランジェリーアーマーは可決されてしまっていたのだった。
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