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ランジェリー騎士団
第4章 ローザンナとマリッサ
「どなたでしたの?」
寝所に戻ってきたマリッサに問いかけたローザンナは、天蓋つきのベッドの上に半身だけを起こしていた。謁見の儀のときに着ていたドレスからすでに簡素な貫頭衣の部屋着へと着替えている。
「フェレリー様が、何か御用向きがあると。今はお休みですからと夕食後のお茶に招待しておきました」
「まあ、お話しをお聞きしたかったのに」
ローザンナが残念そうに眉を下げる。
その反応にマリッサが少し不思議そうな顔をすると、王女は笑顔で説明した。
「先ほどの謁見に、あのフィガロ・ウェルヘルム様がいらしたの。それでね……」
と、顛末を話して聞かせる。
「フェレリー隊長のあの姿……今も瞼に焼きついていいますわ……とても素敵でした」