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ランジェリー騎士団
第5章 ランジェリーアーマーの秘密
「こらこら、二人ともそれぐらいにしておけ! これより隊長からの訓示だ」
と、そこにベルラが割って入ってたしなめる。
「……ケッ!」
「フンッ!」
と、互いにそっぽを向いて休戦となるヴィクトリアとミミ。
その様子をフェレリーは、顔には出さぬよう内心で感嘆しながら眺めていた。
いきなり城兵として取り立てられ、しかも副隊長と、一足飛びの拝命であるにもかかわらず、勝手の分からぬ事へのいささかの躊躇も感じさせぬベルラの振る舞いもなかなかの度胸であったが、その新参である彼女に上に立たれても、一応は言うことを聞くというのは、ひとクセありそうなこの二人においてすら、「竜剣」の名は畏怖をなさしめるということだろうか。
(やるわね……)