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ランジェリー騎士団
第5章 ランジェリーアーマーの秘密
頼もしい想いを新たにすると、フェレリーはベルラに頷き、訓示を始めた。
それぞれの役目、交代制勤務の割り振り……そして、プリンセスガード発足の経緯。
「……ダージリン三世陛下は、ローザンナ様を授かった際、王妃を失くされた。ひとり娘であり、忘れ形見となったローザンナ様をもし失うようなことになれば、それが国王陛下に、ひいてはこの国にどのような結果をもたらすかは自ずと知れよう。わたくしたちの使命は、諸君が思っている以上に重い物だと心に刻んで下さい」
フェレリーは締めくくりに入る前に、十数名となる隊員たちの顔を見渡した。
皆、真面目に耳を傾けている。ヴィクトリアですら、さきほどとはうって変って真剣な目をしていた。
「……ローザンナ様を命に代えても守り通す、その誓いを! わたくしたちがある限り、この国にヴァレリ事件は起きないと!」
フェレリーの気焔に女たちがおお! と一斉に応えて胸に拳をあてる。