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ランジェリー騎士団
第5章 ランジェリーアーマーの秘密
「ああ、いえ、これは……」
「……なんか不恰好だな、胴着だけは警備兵の革鎧で、腕と脚だけ無駄に豪華っつーか」
ヴィクトリアが率直な感想を口にする。
フェレリーは思い出したくない問題を思い出させられて、ため息を吐いた。
しかし、いい機会だ。隊員たちに事情を話しておけば、この後、変更を直訴するにあったても役に立つかもしれない。
「実は……ね、」
ところが、フェレリーの口からウェルヘルムの名が出るやいなや、全ての団員たちが色めきたった。
意外なことに一番喜んでいるのは女らしさとは無縁とも思えたヴィクトリアだ。
「うっひょぅ……! プリンセスガードになった甲斐があるってもんだぜ! そんな一流ブランドが鎧をデザインしてくれるなんてな! すっげえー!」
と、跳び上がって歓声を上げる始末。