この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ランジェリー騎士団
第5章 ランジェリーアーマーの秘密
「ちょ……ちょっと待って……! それが……喜んでばかりもいられないのよ!」
慌てて、ウィルヘルムが提案したのが下着同然のランジェリーアーマーであると説明するが、それでも一度湧きかえった隊員たちの興奮は冷めなかった。
「いいんじゃねえの! 鎧として役立たずってわけじゃないだしさ、むしろ魔法で強化されてるってんなら、普通のより丈夫そうじゃないか!」とヴィクトリア。
「でも、お披露目のパレードがあるのよ! 街の皆の前でそんな姿を晒すなんて……!」
「うっひっひ……そりゃ願ったり叶ったり、このあたしのナァイスバディを見せつける良いチャンスだぜ! 今までさんざん男女だとか馬鹿にしてきたヤローどもを、悩殺して見返してやるのさ!」
乳房を両手で掴むような手真似で胸を前に突き出してみせて周りを笑わせるヴィクトリアは処置なしとしても、他の隊員もあまり抵抗を感じていない様子なのには意外だった。
「なるほど……確かに大胆なアイデアだが、女剣闘士が着る衣装には、もっと過激な物もあるしな……問題があるとすれば、外国産のものに兵士の装備を頼ってよいものかという所か……」
ベルラでさえ、デザインそのものには特に異論はなさそうである。
そればかりか、これまで生きてきた世界の違いのせいか、その程度は許容範囲という態度。
質問を最初に発したミミはといえば、ウェルヘルムという人気のブランド名に虚栄心がくすぐられるのか、口にこそ出さないがまんざらでもない顔つきをしている。
そして、他のほとんどの女たちがおおむね、ミミと同じような気持ちらしかった。