この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ランジェリー騎士団
第5章 ランジェリーアーマーの秘密
確かに、ヴェルヘルムは貴婦人たちの間で流行って、庶民の憧れの的となっているものの、高価すぎて一介の兵士の給料では手が出せるものではない。それが正規の装備として支給されるのだ。女心としては、たとえ自分が大胆な姿を晒すことになろうと、身に着けてみたいと思ってしまうものかもしれない。
自身はまったくお洒落に興味を持っていなかったフェレリーにとって、これは大きな計算違いだった。
(そうか……無理もないわ、みんなは実際にあれを目にしていないのだから)
下着のようだと口で言われただけでは、それがどれほど、その通りの姿なのかピンと来ないということもあるだろう、フェレリーはそう思い当たったが、かといって、彼女たちの甘い考えを正すために、今、上に着ている衣服を脱いで、ランジェリーアーマー本来の姿を皆に見せることはためらわれた。
(そんなの、絶対……無理)