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ランジェリー騎士団
第5章 ランジェリーアーマーの秘密

 たとえ女同士であっても、無理なものは無理。

 手足の鎧部分と組み合わさることでいっそう淫靡さが増して見えるあのようなはしたない格好を部下たちの前で晒すぐらいなら、まだ裸になったほうがマシだ。

 こうなれば、いよいよローザンナ姫だけが頼りとなる。

 隊長訓示の厳粛な雰囲気はどこへやら、一転、華やいだ女ばかりの集団らしい空気となってしまった場に、ひとり疎外感を強く感じつつ、フェレリーはベルラに散会を告げた。

 夕餉の時刻をすでに随分と回っていた。
 城内に詰める兵士たちも替わり番してそれぞれの休憩所で食事をとり始めている。

 ベルラたちに会食を誘われたがそれは次回に譲ると断り、フェレリーは再び、王女の居室へと向かった。

 脚は自然と、性急な運びとならざるをえなかった。

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