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ランジェリー騎士団
第5章 ランジェリーアーマーの秘密

「ぐふっうふふふ、ぐぶふぅっ……それについてはおいおいご説明差し上げるとして……」

 フィガロが薄気味悪い笑い声を漏らす。
 背後でバタンと扉が閉められる音がし、振り返るとそこには、あの得体の知れない美女、シーリンが立っていた。

「いらっしゃいませ、フェレリー隊長様……」

 後ろの妖艶な微笑み、そして面前の不気味な笑顔。
 二人の目つきは肉食の獣のそれで、あとは獲物の喉笛にどう噛みつけば一番美味しいのかということだけを考えているかのようだ。

「なっ……? 一体……何がどうして……私はこんな所に居るのよ? 居るはずがないのに!」
「それは酷い。フェレリー様は約束を違えるつもりでいらしのですかな?」

 ようやく口にされた正しい問いに、フィガロが嬲るような問いを返す。
 そしてククッと含み笑いをしてから、今度は正しい答えを明かす。

「……そのランジェリーアーマーは見た目だけの飾りではございませんぞ。ゼリシム絹によって織り込まれた魔法がかけてあると申し上げたのをお忘れですかな?」
「魔……法……?」
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