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ランジェリー騎士団
第5章 ランジェリーアーマーの秘密
屈辱的なポーズを晒しながら、それでもフェレリーは何とか状況を打破できないかと考えた。身体が動かないは魔法の力でどうしようもないかもしれないが、時間稼ぎをすればどうだろう。
「目的? それもすでに申し上げた通りですな。採寸をさせていただくと。そのためにフェレリー様もここまでいらして下さったのでしょう」
「採寸……? この期に及んでまだそんなことを……」
「フフッ……何か勘違いされおられるようですが、私の言う採寸とは布生地を寸法に合わせるためにするのではありませんでしてな。貴女の身体のほうを生地に……その下着の寸法に合わせるためにさせて頂くものなのです」
「わ……わけのわからないことを言わないで!」
怒りを込めてフィガロを睨みつける。
しかし、一流の仕立屋は眉ひとつ動かさずに言葉を続けた。
「わたくしは一流を自負しております、この手で生み出した下着は最高の物だと。しかし、貴女はこのわたくしの作品を頑なにお嫌いになっている……」
「当たり前でしょう! 誰がこんなもの……」
「そこですよ! おかしなことです、このように着心地が良いはずのものを何故! 貴女の身体が下着の寸法に合っていないというのはそういうことです。履けば夢見心地となり、二度と肌から離したくなくなる……それが本来。そうなるように、これからレッスンといきましょう」