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親知らず
第1章 夜の声
パタンッ…

「ふぅっ。間に合った!」
「…。」

布団から顔を出して、瑠依を見た。

「俺、時々お前が怖くなる。おやすみ…」
「ねぇ、お兄ちゃん?」

ゴソッ…

「はっ?えっ?」

いきなり瑠依が、俺の布団に入ってきた。

「ふふっ。あったかぁい!!」

腕に感じる瑠依の胸…

ゴロンッ…

ポコチンが、大きくなりそうだから、背中を向けた。

「お前の布団あっち。俺、もう寝るから。」
「お兄ちゃん?」
「何?」

背中を向けたまま、答える。

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