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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第2章 ♭ミュウとシュン~MailsⅠ~♭

美海が口を開こうとしたまさにそのときである。シュンが微笑みながら言った。
「本当の意味で君と初めて出逢った夜―、俺がチャットの掲示板に書き込みをした日の夕方、牛が一匹、死んだんだ。その牛はハナっていうんだけど、数日前からずっと具合が悪くってね。獣医の先生にも度々来て貰って、ここ二、三日が山だって言われた。俺があそこでバイトするようになって初めて任された牛だったし、ミュウとアイの親子と同じくらい大切にして可愛がっていたのに、俺はハナの最期を看取ってやれなかった」
その日の昼には、ハナはまだ元気だった。一時は落ちていた食欲も回復していたし、この分では持ち直したのだろうとシュンは判断したのだ。
「本当の意味で君と初めて出逢った夜―、俺がチャットの掲示板に書き込みをした日の夕方、牛が一匹、死んだんだ。その牛はハナっていうんだけど、数日前からずっと具合が悪くってね。獣医の先生にも度々来て貰って、ここ二、三日が山だって言われた。俺があそこでバイトするようになって初めて任された牛だったし、ミュウとアイの親子と同じくらい大切にして可愛がっていたのに、俺はハナの最期を看取ってやれなかった」
その日の昼には、ハナはまだ元気だった。一時は落ちていた食欲も回復していたし、この分では持ち直したのだろうとシュンは判断したのだ。

