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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第3章 ♭ミュウとシュン~MailsⅡ~♭
 この駅で降りたのは、美海の他には背中に小さな風呂敷包みを背負った老婆一人だけだった。小柄な老婆は腰を折り曲げるようにして、ゆっくりと二人の側を通り過ぎてゆく。
 シュンの顔を見るなり、美海の中で張りつめていたものが一挙に崩れた。
「シュンさん―」
 透明な涙が溢れ出し、つうっと頬をつたい落ちる。
「どうしたんだ、何があったの?」
 シュンが気遣わしげに美海の顔を覗き込んでくる。と、シュンの視線が胸許に注がれているのに気づいた。マンションを出るときに着ていたのは丈の長いマキシワンピースだ。夏らしい鮮やかな大輪の花が白地に幾つも散った柄である。一面の蒼い花はまさに輝く海の色をそのま映し出したようだ。
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