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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第3章 ♭ミュウとシュン~MailsⅡ~♭
 更に五分ほど経過した頃、車はとある小さなコーポラスの前に止まった。部屋数はどう見ても十にも満たない、小さなアパートだ。
「ここが俺の下宿」
 シュンが下宿していることは、既に美海も知っていた。何しろ、二ヶ月近くもの間、毎日、メールのやりとりをしているのだ。しかも、一日に二時間では済まない日だってある。
 シュンは自分の身の上にひととおり美海に伝えていたから、彼が大学入学と同時にM市内の実家を離れ、ここで一人暮らしをしているのだということも知っている。
 もっとも、彼が美海に自分についてあらかた喋っているのに対し、美海は全く何も明らかにしていない。本名も年齢さえも。
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