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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第3章 ♭ミュウとシュン~MailsⅡ~♭

美海が止めるまもなく、シュンは立ち上がった。流し台に向かい、何やらやっている。しばらく経った頃、湯気の立つ小鍋を持ち、シュンが戻ってきた。
「クーラーももう年季物のボロだから、ろくに効いてないだろう? まあ、ないよりはマシって程度で」
シュンは笑いながら言うと、器用に大きなスプーンで器に雑炊を盛りつけた。
卵と醤油出しの混じり合った何とも食欲のそそる匂いが部屋中に満ちてくる。不思議と先刻まで美海を苛んでいた吐き気は嘘のようにおさまった。
「可愛い、このお茶碗」
小振りな茶碗には白地にピンクの猫のイラストが入っている。
「クーラーももう年季物のボロだから、ろくに効いてないだろう? まあ、ないよりはマシって程度で」
シュンは笑いながら言うと、器用に大きなスプーンで器に雑炊を盛りつけた。
卵と醤油出しの混じり合った何とも食欲のそそる匂いが部屋中に満ちてくる。不思議と先刻まで美海を苛んでいた吐き気は嘘のようにおさまった。
「可愛い、このお茶碗」
小振りな茶碗には白地にピンクの猫のイラストが入っている。

