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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭

昼過ぎ、美海は琢郎の運転するセダンでN駅まで送って貰った。
美海が車から降りるまで、琢郎はくどいほど同じ科白を繰り返した。
「気をつけろよ、女の一人旅は危ないぞ」
「大丈夫よ。あなたも戸締まりと火の用心には気をつけて。明日の夕方には帰りますから」
美海は手を振ると、琢郎に背を向けて小さな駅の改札口を抜けた。
I町へ行くには途中で乗り換えがある。しかし、今回はN町からはシュンと合流し、車で行くことになっている。M町まで一時間、列車が切別駅に到着したのは午後二時を少し回った頃であった。
美海はシュンを車内から探した。上りのプラットフォームにシュンが立っている。美海を認めると、満面の笑顔で手を振ってきた。
美海が車から降りるまで、琢郎はくどいほど同じ科白を繰り返した。
「気をつけろよ、女の一人旅は危ないぞ」
「大丈夫よ。あなたも戸締まりと火の用心には気をつけて。明日の夕方には帰りますから」
美海は手を振ると、琢郎に背を向けて小さな駅の改札口を抜けた。
I町へ行くには途中で乗り換えがある。しかし、今回はN町からはシュンと合流し、車で行くことになっている。M町まで一時間、列車が切別駅に到着したのは午後二時を少し回った頃であった。
美海はシュンを車内から探した。上りのプラットフォームにシュンが立っている。美海を認めると、満面の笑顔で手を振ってきた。

