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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭
「これも高いところまで行くけど、大丈夫なの?」
 先刻のことがあるので念のために訊ねたら、シュンは少しむくれた顔で言った。
「ゆっくりなのは大丈夫。それに、観覧車は箱の中にいれば良いから、守られてるっていう安心感があるんだ」
 そろそろ長い夏の陽も傾き始めている。二人が乗り込んだ観覧車が丁度、真上に来た時、既に背景の空は薄紫に染まっていた。
 町の灯りが闇夜を照らすキャンドルのようにちらちらと瞬いている。
「キレイね」
 美海は広い窓ガラスに顔を押し当て、外の景色を楽しんだ。
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