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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭
 中年のフロントマンは銀縁眼がねの奥の細い眼を訝しそうに細めた。
「いいえ、私どもがご予約の際に承っておりますのは、ツゥインで一室でございますが」
 美海は信じられない想いでシュンを見つめた。
「シュンさん、これはどういうことなの? 私は二人別々の部屋を取って欲しいと頼んだのに」
 好奇心剥き出しにしているフロントマンを尻目に、シュンは美海を引っ張って歩き出した。
「シュンさん、腕が痛いわ」
「だったら、お願いだから、今は騒がないでくれ。君も見せ物にはなりたくないだろ」
 美海は仕方なくシュンの後について大人しく歩いた。
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