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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭

美海は唇を噛みしめた。あまりに強く噛んだせいか、鉄錆びた味が口中にひろがる。
「裏切るという意味では、私はもう、とっくにあのひとを裏切っているわ。シュンさん、私があのひとよりあなたを愛していることは自分でも嫌になるくらい判っている。でも、愛だけでは幸せになることは難しいの。あなたはまだ二十二歳よ。これから幾らでも出逢いはあるし、あなたにふさわしい若い女の子と幸せになる機会はある。それが判っていて、私はあなたをみすみす不幸へと道連れにすることはできない」
「そんなのは所詮、その場逃れの言い訳だ! ミュウは旦那に隠れて息抜きがしたいがために、俺を相手にしただけなんだ」
「裏切るという意味では、私はもう、とっくにあのひとを裏切っているわ。シュンさん、私があのひとよりあなたを愛していることは自分でも嫌になるくらい判っている。でも、愛だけでは幸せになることは難しいの。あなたはまだ二十二歳よ。これから幾らでも出逢いはあるし、あなたにふさわしい若い女の子と幸せになる機会はある。それが判っていて、私はあなたをみすみす不幸へと道連れにすることはできない」
「そんなのは所詮、その場逃れの言い訳だ! ミュウは旦那に隠れて息抜きがしたいがために、俺を相手にしただけなんだ」

