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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭

「俺には上に二人の姉貴がいるんだ。どっちもとっくに結婚して子どももいる。姉貴たちが妊娠してたときに、結構悪阻が烈しくてさ、上の姉貴なんて殆ど何も食べられなくて入院して点滴までしたんだ。下の姉もそこまでじゃないけど、里帰りして悪阻が治まるまでは養生してたから。君の様子がそのときの姉貴たちにそっくりだった。だから、まさかとは思ったけど、妊娠してるんじゃないかと思ったんだ」
確かに、大切なことだから、すぐにでも薬局にいって確かめた方が良いと言い出したのはシュンの方だった。
シュンは、まるで沈黙を怖れているかのようにしゃべり続ける。
「生まれてくる赤ん坊から、父親を取り上げちゃいけないよな。それとも、俺が父親になっても良い?」
確かに、大切なことだから、すぐにでも薬局にいって確かめた方が良いと言い出したのはシュンの方だった。
シュンは、まるで沈黙を怖れているかのようにしゃべり続ける。
「生まれてくる赤ん坊から、父親を取り上げちゃいけないよな。それとも、俺が父親になっても良い?」

