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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭

美海は仏教については殆ど知らないけれど、弥勒菩薩は悩める衆生を救ってくれると聞いたことがある。確かに柔和なそこはかとなき微笑を見ていると、何の根拠もないのに、心が自ずと癒され軽くなってゆくようだ。
たとえどのような悪行に手を染めていたとしても、この仏ならば自分を許してくれそうな印象すらある。
祭壇の前には賽銭箱があり、殆ど燃え尽きた線香がまだかすかに白い煙を立ち上らせていた。自分たちの前にも、誰かがお参りしたのだろう。
シュンは財布から小銭を出し、賽銭箱に入れている。何を考えているのか、真剣な横顔で熱心に祈っていた。
たとえどのような悪行に手を染めていたとしても、この仏ならば自分を許してくれそうな印象すらある。
祭壇の前には賽銭箱があり、殆ど燃え尽きた線香がまだかすかに白い煙を立ち上らせていた。自分たちの前にも、誰かがお参りしたのだろう。
シュンは財布から小銭を出し、賽銭箱に入れている。何を考えているのか、真剣な横顔で熱心に祈っていた。

