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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第2章 ♭ミュウとシュン~MailsⅠ~♭

けれど、今の美海を辛うじて支えているのは、実のところ、この瞬とのメールのやりとりだった。夫との琢郎とはひと月前に喧嘩したまま、依然として気まずい状態が続いている。あの夜、琢郎はレイプ同然に美海の身体を幾度も奪った。
夫の言うとおり、確かに身体は数え切れないほどの絶頂を迎え、気も狂いそうなほどの快感を憶えたかもしれないが、心は裏腹にしんと醒めていた。あの時、美海は知ったのだ。
セックスによってもたらされる歓びは、心身ともに潤うものではないのだと。男女双方が共に労りと愛情を持って行われる親密な行為だからこそ、身体も心も満たされるのであって、どちらかの意に沿わない形で強要されてであれば、それは最早、ただの陵辱でしかない。
夫の言うとおり、確かに身体は数え切れないほどの絶頂を迎え、気も狂いそうなほどの快感を憶えたかもしれないが、心は裏腹にしんと醒めていた。あの時、美海は知ったのだ。
セックスによってもたらされる歓びは、心身ともに潤うものではないのだと。男女双方が共に労りと愛情を持って行われる親密な行為だからこそ、身体も心も満たされるのであって、どちらかの意に沿わない形で強要されてであれば、それは最早、ただの陵辱でしかない。

