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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第2章 ♭ミュウとシュン~MailsⅠ~♭

そんなことが何度が続き、やがて琢郎は美海に手を伸ばしてこなくなり、再び背中を向けて眠るようになった。朝早くに出勤して、帰宅はいつも八時を回っている。新婚時代は琢郎の帰りを待って一緒に食べていたものの、今では先に済ませておく方が多い。帰宅した琢郎が食べている間は側に座って給仕はするけれど、二人は殆ど喋ることもない。琢郎は美海をまともに見ようともせず、黙々と食べ終えると、逃げるように自室へと引っ込んだ。
これではいけない。このままでは、本当に自分と琢郎の間の亀裂は大きくなるばかりなのは判っていたけれど、美海にはなすすべもかった。
これではいけない。このままでは、本当に自分と琢郎の間の亀裂は大きくなるばかりなのは判っていたけれど、美海にはなすすべもかった。

