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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第2章 ♭ミュウとシュン~MailsⅠ~♭

「この子は女の子なのね?」
美海が笑うと、シュンは大真面目に頷いた。
シュンといると、〝美人〟だとか〝可愛い〟とか、およそ想像もできない褒め言葉が飛び出してくる。その真剣な表情や口ぶりから、からかわれているわけではなさそうではあるが、聞き慣れないお世辞を囁かれていると、本当に自分が冴えないアラフォーから〝可愛い女の子〟になったような気さえしてくるから不思議だ。
子牛は黒いつぶらな瞳で美海を一心に見つめてくる。濡れたような瞳がいじらしくも可愛らしい。子どもを生んだことも持ったこともない美海ではあるが、人間に限らず動物の赤ちゃんもこれほどまでに愛おしく思えるものだとは考えたこともなかった。
美海が笑うと、シュンは大真面目に頷いた。
シュンといると、〝美人〟だとか〝可愛い〟とか、およそ想像もできない褒め言葉が飛び出してくる。その真剣な表情や口ぶりから、からかわれているわけではなさそうではあるが、聞き慣れないお世辞を囁かれていると、本当に自分が冴えないアラフォーから〝可愛い女の子〟になったような気さえしてくるから不思議だ。
子牛は黒いつぶらな瞳で美海を一心に見つめてくる。濡れたような瞳がいじらしくも可愛らしい。子どもを生んだことも持ったこともない美海ではあるが、人間に限らず動物の赤ちゃんもこれほどまでに愛おしく思えるものだとは考えたこともなかった。

