この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君がため(教師と教育実習生)《長編》
第7章 しのちゃんの受難(四)

 好きではないけど、受け入れることは、できる。それは男女とも同じ。
 もう子どもじゃないのだから、それはよくわかっている。

 私だって、愛がないのに礼二と抱き合っていた。好きでもないのに、キスもできた。
 全くドキドキしないし、触れられたところが熱を帯びるなんてこと、なかったけど。

 今考えると、あれは作業だ。ただのルーチンワーク。
 礼二の浮気が発覚してから、その作業さえ激減した。

 けれど、里見くんが私に与える快楽は、何?
 一言で腰が震え、下腹部が疼く。
 それは、里見くんを「男」として認識し、彼の「欲望」を満たしてあげたいと、勝手に考えてしまっていることに他ならないのではないか。

 そして、そう考えてしまっているのが、「体」なのか「心」なのか。
 とりあえず、体は――許容しているようだ。
 早く迎え入れろ、と疼いている。困ったことに。

 里見くんの背中を撫でる。程よく肉がついている。
 窮屈だけど、胸を撫でてみる。胸板は厚い。
 高校ではサッカーをしていたと言っていたけど、まだ筋トレとかしているのだろうか。サッカー部の生徒は、時間があればジムへ行って筋トレをしていると言っていたから。

「あ、あの……」
「だから、黙って」

 理由も知らされずに、匂いを嗅がれたり、ペタペタ触られたりしているのだから、里見くんも困るだろう。
 いや、そろそろ我慢ができなくなってくる頃か。

 んー、さて、どうしよう。
 あとは、私の「心」の問題、だということだ。
 里見くんの肩に額をあずけたまま、思案する。


 さて、どうしよう。
/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ