この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)

「小夜のことは大事にするって決めたのに、小夜が心を許してくれた途端にこの体たらく……俺、ほんと情けない」
「いいよ、考えるくらいなら」
「……否定しないんだ?」

 え? あぁ、「小夜が心を許してくれた」のこと?
 だって、事実だもの。否定する理由がない。
 落ちていたショーツを拾って、よいしょと穿く。Tシャツを上から着る。そして、ごろんと横になる。

「気づいた?」
「宗介欲しい、奥にちょうだい、だなんて……俺、嬉しすぎる」

 ボクサーパンツを穿いてTシャツを着た宗介が隣に寝転ぶ。
 ちなみに、彼に貸したTシャツは、昔買ったバンドTシャツだ。私には大きくて、部屋着になる運命だったTシャツ。恋人の寝間着になるなら本望だろう。

「駄目だった?」
「駄目じゃない。もっと言って欲しい」

 宗介は優しく額にキスをして、腕枕をしてくれる。痛くならないように頭の位置を調節して、じぃっと宗介を見つめる。

「小夜、好き」
「それも言わせたい?」
「当たり前じゃん。言わせたい。言って欲しい。俺のことを少しでも、ほんの少しでも、好きなら」

 ほんの少しでも、と宗介は強調する。そんなふうに言われなくても、十分、私は宗介のことが。

「宗介」
「はい」
「妄想するのはいいけど、実践するのは駄目。私は妊娠したくないからね」

 うんうん、と宗介は頷く。
 こつんと額を当てて、唇にそっとキスをする。
/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ