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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第16章 しのちゃんの受難(十)
情欲に濡れた宗介の目が好き。
私の口内を蹂躙して回る舌が好き。
抱きたくて仕方がないって伝えてくる腕が好き。
「そー……っん」
名前を呼びたい。呼んで欲しい。
もっと触れたい。触れ合いたい。
まだ足りない。まだまだ、足りない。
宗介を、感じたい――。
「小夜、ごめん、俺」
止められない?
「このままだと……っ」
私をここで抱いてしまいそう?
「小夜っ」
執拗に唇を狙い、腕に力を入れて「もっと」とゆする私から、宗介は離れようとする。顔を真っ赤にして、我慢の限界だというような顔をして。
「宗介、好き」
限界? 我慢できない?
それは、宗介だけじゃない。
「宗介」
限界の先の、闇に、一緒に堕ちて。
「――抱いて」