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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第16章 しのちゃんの受難(十)
同時に絶頂を迎えたあとは、二人してハァハァと荒く喘ぐだけ。
時折、私の収縮に合わせてお互いの体が跳ねる。まだ、官能の余韻に浸っていたい。
「……小夜?」
「ゴム、あったの?」
「あぁ……んー」
歯切れが悪い宗介。視線が泳ぐ。
「まさか、中に、出した?」
面談に来るだけなら準備していなくても不思議ではない。
今回は、煽ってしまった私が悪いのかもしれないけど……。
「生で中に出すわけないでしょ、小夜」
「……え?」
「ちゃんとゴムはつけてるよ」
熱がずるりと抜き取られ、腰が揺れる。やっぱりまだ繋がっていたい、なんて願ってしまう。
宗介の手元を見ると、熱棒は全体がやけに黒い。先端だけ薄い灰色なのは、宗介の精液がそこにあるということだ。
黒色の薄い膜は、以前のピンク色のものよりはずっとグロテスクで怖い感じがする。
あぁ、だから見せたくなかったのか、と思い至る。そんな気遣いはいらないのに。
「コンビニで買ってきておいたんだけど、ちょっと色が失敗だったかなーって」
「確かにちょっと怖いね」
「まぁ、ね。中に出されたかと思った?」
「……うん」