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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第16章 しのちゃんの受難(十)
宗介はそんなことしない、と思っていても、いつ理性のタガが外れるかわからない。私だって、さっき、避妊具があるか聞くのを忘れて、受け入れてしまった。
欲は怖い。自分のことがコントロールできなくなってしまう。
「大丈夫。あと二年は我慢するよ。来年は皆受験生だからね。生徒に迷惑かけたくない」
「うん」
「小夜、降りて」
抱きかかえられるようにして、床に降りる。机はあとで拭かなきゃ。引っかかったままだったブラのホックを留める。
宗介は手早くティッシュにゴムを包んで、そのままもう一袋を手にする。
「よいしょ」
……宗介?
くるりと体が反転させられて、机に手をつく形になる。足を少し開かせられて――ま、まさか。
「宗介!?」
「ん? あぁ、まだ収まってないから、もう一回イカせてよ」
「っい!」
「立ったまま後ろから、小夜を犯したい」
犯したい。
もうその言葉だけでゾクゾクする。
イッたばかりなのに、まだ疼く。求めてしまう。欲に際限はない。
一度絶頂を迎えてしまったら、何度でも、簡単な刺激で達することができるのだと宗介が教えてくれた。
その体で。声で。
「あぁ、小夜」
肉棒を私の中に埋め込むことなく、花弁の間に何度もなすり付けて、ぬるぬると往復させて、そうやって焦らして、私を煽る。
挿入(いれ)て。挿入て欲しい。
中に来て。中に。
「おねだりしてごらん?」
「っ!」