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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第16章 しのちゃんの受難(十)

「宗介、キス、したい」
「ん」

 くるりと向きを変えられ、宗介の腕の中にすっぽり収まって、見上げてすぐのところにある唇にキス。
 プチンとホックが外され、今度は完全にブラが取り払われる。

「っは……や」
「やっぱりすぐ消えちゃうね、キスマーク」

 胸に舌を這わせながら、宗介はところどころに赤い痕を残していく。先週よりも強く吸われているような気がする。
 いた、痛い。

「またあとでいっぱいつけないと」
「あ、宗介ぇ」
「小夜、言って。何をどこに?」

 宗介の頭をぎゅうと抱きしめて、髪の毛の中に顔を埋めて、小さな声で呟く。あぁ、もう、恥ずかしすぎる。
 宗介の馬鹿っ!

「っ、……宗介の、……を、私の……に、挿入(いれ)て」

 たぶん、顔は真っ赤だ。こんな顔、見ないでほしいのに、宗介は無理やり私の腕を取り払って、顔を上げてフッと笑う。

「小夜、かわいい。ご褒美に――」

 またくるりと机のほうを向かされて、おしりをくいと上げられる。恥ずかしいところがぜんぶ丸見えだ。
 こんなに恥ずかしい格好をさせられて……本当にもう死んじゃいたい。

「――奥まで犯してあげる」
「んっ、ああ!」
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