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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第16章 しのちゃんの受難(十)

 奥まで。
 言葉通り、宗介の楔が一気に奥まで穿たれる。苦しいのに、気持ちいい。
 机の上においた両手をぎゅうと握りしめる。膣内に宗介を迎え入れるときは、いつもかなりの圧迫感がある。私に興奮してくれているんだなと思うと、嬉しい。
 嬉しい、けど。

「小夜の中、すごいうねってる。わかる? そんなに締めたら、すぐ出ちゃうよ」
「やっあ」
「いやだ、は駄目だよ。そんなに俺のでイキたいの?」

 深い注挿が浅いほうへ切り替えられる。抜けてしまいそうで、切ない。
 後ろから浅いところを擦られるのは、本当につらい。気持ち良くて、つらい。

「そ、すけ」
「小夜先生」

 この場所で、先生って呼ばないで。ものすごい背徳を感じてしまう。
 ただの男と女のままでいさせてよ。先生と生徒になっちゃ、だめ。だめ。

「小夜先生のが俺のを美味しそうに咥えてる。ヌルヌルしていて、うねっていて、本当に気持ちいい」
「やっ、やぁ……!」
「ずっとこうして犯したかった。俺、幸せだよ。小夜先生と繋がることができて、幸せ」

 浅く 浅く 深く、浅く……宗介が何を待っているのかなんて、すぐわかる。
 だから、こんなにも、私を煽る。こんなにも、攻め立てる。

「っあ、や、は」
「中、キツくなってきた。イキたいんだね?」

 それが目的だったくせに。宗介は酷い。体で、声で、私を嬲って、私から官能を引き出そうとして。

「……里見くん」
「っ!?」
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