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禁断背徳の鎖外伝・遅咲き桜-
第3章 孤独-切れない葛藤
「何があったのか…」
いきなり、NASAとの契約書全てを用意しろという命に始まり、NASA本部への乗り込み…
しかも美紀様を連れて…
会長も美紀様も、何があったのか殆ど語らず…
会長は今でも多くを語らない、ただあの時怪我をしている様子だったのは気になったが、会長の方は知らん顔。
後は、日本に帰って来てから、NASA研究員のウィル・マーティンという人物と交友を持っているよう‥会長個人だが…
それと、少し後に美紀様の方がNASAとホワイトハウスに協力をしている…
外部契約という話だが、美紀様のミドルネームWitch of the fingertipは、今や国際的に有名。
会長は知っていたらしく、早い内からしっかりと、必要になりそうなスーツや宝飾品などを米国に送っていた。
私がそれを聞かされたのは、美紀様が契約した後…
本当に、私が離れていた数日間の事は謎ばかりで、どちらも語ってはくれない‥だが、初日の晩くらいは想像が付く‥ペントハウスで2人きり・・
(・・また余計な考えを……)
どうしても、考えがそこに行き着く…
久しぶりに会って、何も無かった訳が無い、一見何事にも穏やかそうな会長だが、美紀様の事だけは誰よりも貪欲。
あの渡米も、KIEIの方の顔繋ぎと言う建て前だったが、美紀様に会いに行ったのが本当のところ。
社長辺りは気付いていたようだが、急な会長の渡米で、周りや重役共が慌てたのは確か…
普段、表に姿を表さない会長が、セミナーの来賓として渡米など‥驚いて当たり前の話。
そこまでして、強引に渡米に踏み切った、会長らしくない行動…
全ては美紀様に会う為に……
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